ウォーターフォール開発かアジャイル開発か、手法の違いを理解しよう

案件はあるか?ウォーターフォール開発とアジャイル開発

ウォーターフォール開発とアジャイル開発の案件はある?

ウォーターフォール開発とアジャイル開発の案件はある?

ウォーターフォール開発の案件はあるのか

品質が確保できたり、大規模なプロジェクトに向いているウォーターフォール開発に関する案件は、開発スピードを求められたり品質が重視されるプロジェクトがほとんどです。たとえば携帯キャリアのシステムや銀行のATMなどです。システム障害が発生すると重大なトラブルになってしまうような開発案件で、大規模案件になればなるほどエンジニアが必要になります。エンジニアが不足していることからウォーターフォール開発に関する案件でフリーランスを募集しているところはあるでしょう。また、ウォーターフォール開発はたくさんの現場で採用されているので急に需要がなくなるようなことも考えづらいです。

アジャイル開発の案件はあるのか

アジャイル開発に関する案件も増えてきています。Gartnerが発表した2019年のアプリケーション開発における調査で、アジャイル開発に関する現在および今後の方針というデータでは、2000人以上従業員がいる企業の7割はアジャイル開発を採用中または採用予定と答えています。また、仕様変更に対応でき、ユーザーの要望を反映させやすいということで採用する企業が増え続けています。このような状況からアジャイル開発に関するフリーランス案件は増えていくと考えられます。実際に求人数は増加傾向にありますが、アジャイル開発に詳しいエンジニアが不足しているのが現状です。アジャイル開発に対応できるエンジニアはウォーターフォール開発に比べまだ少ないといえるでしょう。今後経験者が増えてくればアジャイル開発の案件数が増えていく可能性があります。ただし、アジャイル開発は正しく運用されないとプロジェクト失敗のリスクがあります。

まとめ

ウォーターフォール開発もアジャイル開発もメリットとデメリットがありますが、それぞれのデメリットを補い合っている関係ともいえます。そのため、一概にウォーターフォール開発が優れているとかアジャイル開発が優れているとはいえません。どちらの開発手法もフリーランスの案件は存在しています。ウォーターフォール開発は基本中の基本となる開発手法ですから、多くの企業で採用されています。また、アジャイル開発はウォーターフォール開発のデメリットを補う開発手法として注目されており、今後もアジャイル開発を採用する企業が増えていくでしょう。長期的にみても、今後どちらの開発手法がどうなっていくかを判断するのは難しいですが、フリーランスエンジニアがウォーターフォール開発やアジャイル開発に携わることは難しいことではありません。

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